「電気料金が高い」「どうやって見直せばいいんだろう」とお悩みではありませんか。近年、燃料費の高騰や世界情勢・為替の影響から電気料金が上昇傾向にあります。
そこで、電力会社や料金プランを見直すことで、家計の負担が軽減される可能性があります。
本記事では、電気料金を見直す方法や具体的なチェックポイント、注意点を詳しく解説。電気料金の見直しは固定費をグッと抑えるチャンスです。ぜひ参考にして節約に役立てましょう。
電気料金を見直しすると節約できる理由
電気料金は、毎月かならず発生する固定費の一つです。そのため、一度見直しをすれば長期的な節約につながる可能性があります。
近年は、電気料金の値上げや燃料費調整額の上昇によって、電気料金の負担を大きく感じている家庭が増えています。家計の負担を減らすためにも電気料金の仕組みを理解したうえで契約内容を見直しましょう。
ここでは、電気料金の見直しをすると節約できる理由を2つご紹介します。
電気料金は電力会社やプランで変動する
電気料金は、同じ電気使用量であっても契約している電力会社やプランによって大きく変動します。
とくに、2016年の電力自由化によって、家庭ではさまざまな電力会社が選べるようになりました。従来の地域電力会社だけでなく、新電力と呼ばれる事業者が増えたことで、消費者に寄り添った料金プランがたくさん提供されています。
電力会社によって料金単価やキャンペーン、ポイント制度などの仕組みが異なります。各社、消費者に選ばれるための仕組みを構築しているため、賢く選択すれば電気料金が下がるかもしれません。
電気料金を見直す際は、複数の電力会社やプランを比較して自身に合うものを選ぶことが重要です。
電気料金は固定費のため見直し効果が大きい
電気料金は家賃や通信費、ガス代などと同様に、毎月継続して発生する固定費の一つです。食費や交際費のように月ごとの変動が大きい支出とは違って、一度契約内容を見直せば節約効果が持続します。
たとえば、毎月1,000円電気料金が下がれば、年間で見ると12,000円の節約になります。家庭によっては、それ以上の差が出るケースも珍しくありません。こまめに電気を消したり、家電を最新のものに変えたりして節約することも大事ですが、電力会社やプランの見直しで大幅な節約につながる可能性があります。
家計を見直したいときには、優先的に電気料金を見直すとよいでしょう。
電気料金の値上がりが注目される背景
近年、「電気料金が高くなった」と感じる家庭が増えているようです。その主な理由として、発電に使われる燃料価格の高騰が挙げられます。
日本では火力発電の割合が高く、液化天然ガス(LNG)や石炭などの燃料調達費が上昇すると、その影響が電気料金にも反映される傾向にあります。
また、燃料費の変動を反映させる「燃料費調整額」や、再生可能エネルギーの普及を支えるための「再生可能エネルギー発電促進賦課金」も電気料金に含まれる要素です。これらの費用は、社会情勢や為替などの影響を受けて変動します。そのため、電気使用量が同じであっても請求額が高くなる場合があります。
このように、電気料金はさまざまな要因によって変動する固定費です。家計の負担を軽減するためにも、契約している電力会社やプランを定期的に見直すクセをつけましょう。
電気料金を見直すときの4つのチェックポイント
電気料金を見直す際、日々の節電だけでなく契約内容をチェックすることが大切です。
電気料金は、電力会社・料金プラン・契約アンペア数によって大きく変動します。そのため、契約内容が現在の家族構成やライフスタイルに合っていない場合、無駄な費用を支払っているかもしれません。
ここでは、電気料金を見直すときにチェックしたい4つのポイントを一覧でご紹介します。家計の負担を減らすためにも、身近なところからチェックしていきましょう。
1.契約プランを見直す
電気料金を見直すときに、真っ先に確認したい情報が現在契約しているプランの内容です。電気料金プランには、一般家庭向けの従量電灯プランのほか、夜間の単価が安くなる時間帯別プランや、オール電化向けプラン、太陽光パネル設置向けプランなどがあります。
ライフスタイルによっては、今の生活リズムと合っていないプランを選んでいる可能性があります。転職や結婚などをきっかけに夜間の電気を多く使うようになった等の場合、夜間割引プランの方が安くなる可能性もあります。
まずは現在契約しているプラン内容を確認し、生活スタイルにふさわしいプランに変更できないかチェックしましょう。
2.電力会社を変更する
2016年の電力自由化以降、さまざまな電力会社から契約先を選べるようになりました。従来の地域電力会社だけでなく、新電力と呼ばれる事業者も増えています。
事業者によって料金プランの内容やサービス内容が異なるため、大幅に電気料金が引き下がる可能性があります。なかには、友達紹介によるキャンペーンやポイント還元などの特典が受けられるケースもあり、賢く使えば家計の負担を大きく削減できるでしょう。
切り替えの手続きはWeb上で簡単にできるケースが多く、原則として切り替えによる工事や停電もありません。現在の電力会社の解約手続きも新しい契約先が行ってくれる場合もあり、思っている以上に手軽に電力会社の切り替えが可能です。
複数の電力会社を比較することで、電気料金の最適化が図れます。
3.契約アンペア数を見直す
現在の契約アンペア数を見直すことも、電気料金の節約につながる方法の一つです。アンペア数は同時に使用できる電気の総量を示すものです。多くの電力会社では、アンペア数に応じた基本料金が変動します。
つまり、必要以上に大きなアンペア数で契約している場合、余分に基本料金を支払っている可能性があります。たとえば、ひとり暮らしで同時に家電製品を使うことが少ない場合、契約アンペア数を下げると基本料金が抑えられるかもしれません。
ただし、アンペア数を下げすぎるとブレーカーが落ちやすくなる点に注意が必要です。現在の使用状況を確認したうえで、最適なアンペア数を選びましょう。
4.電気の使い方を見直す
電気料金を節約するには、日々の電気の使い方を見直すことも効果的です。
家庭の電気使用量のなかでも、大きな割合を占める家電製品はエアコンや冷蔵庫です。エアコンの設定温度を調整したり、フィルターをこまめに掃除したりすることで、消費電力を抑えられる場合があります。
また、使っていない家電製品の待機電力の削減にも節電効果があります。小さな工夫の積み重ねが年間の電気料金を抑えることにつながるため、無理のない範囲でできる節電を日常的に意識してみましょう。
電気料金を見直す前に知っておきたいこと
電気料金を見直す際、いきなり電力会社を変更するのではなく、現在の契約状況を把握しましょう。なぜなら、いきなり見直しを進めるとかえって電気料金が高くなったり、ポイント還元・割引などの特典が受けられなくなったりする可能性があるからです。
効率的に節約するには、自分の生活スタイルにあった契約になっているかを事前にチェックすることが重要です。ここでは、電気料金を見直す前に知っておきたい3つのポイントを確認しましょう。
現在の電気使用量(kWh)
電気料金を見直すうえで把握しておきたいことが、毎月の電気使用量です。使用量は検針票や電力会社のマイページ、Web明細などで確認できます。確認する際は、kWh(キロワットアワー)という単位で表示されている数値を探しましょう。
この数値を把握しておけば、自分の家庭でどれほどの電気を使用しているかが目に見えて分かり、適切な電気料金プランや電力会社が見つけやすくなります。また、暖房器具やエアコンなどの稼働率は季節によって大きく変動するため、月ごとの使用量も確認しておくと正確な判断ができます。
電力会社の公式サイトによくある「電気料金シミュレーション」を使用する際にも、現在の電気使用量があると便利です。リアルな電気使用量を入力すると、より正確な電気料金がシミュレーションされるため現在のプランとの比較もしやすくなるでしょう。
契約している料金プラン
現在契約している電気料金プランの内容も必ず確認しましょう。電気料金プランには、使用量に応じて単価が変動する従量電灯プランのほか、夜間に使用する電気料金の単価が安くなる時間帯別プラン、オール電化住宅向けプランなどがあります。
生活スタイルに合わないプランを選んでいると、過剰に支払いをしている可能性があります。特に、オール電化の工事をしたり、在宅時間や電気の使用時間帯が変わったりした方は、プランの見直しによって節約につながるかもしれません。
契約期間の縛りや解約金の有無
電力会社や料金プランを変更する前に、契約中の電気料金プランの契約期間の縛りや解約金の有無を確認しましょう。
一定期間の継続裏長を前提としたプランや、途中解約時に違約金が発生するプランがあるためです。解約の条件を確認しないまま新しいプランに乗り換えてしまうと、余計な費用が発生する恐れがあります。
更新月であれば違約金がかからないケースもあるため、契約内容を十分に把握することが大切です。安心してプランを切り替えられるよう、細かな条件のチェックを忘れないようにしましょう。
電力会社を比較するポイント
電気料金を見直す場合、複数の電力会社を比較して自身に合うプランを選択することが重要です。
しかし、料金の安さだけを比較して判断すると、かえって電気料金が高くなったり、サービスに満足できなかったりする可能性があります。電力会社ごとに料金体系や特典、サービス内容が異なるため、比較ポイントを理解しておくべきです。
切り替えたあとに後悔しないためにも、比較ポイントについて詳しく確認しましょう。
料金単価と料金体系
電力会社を比較するうえで重要となるのが料金単価と料金体系です。電気料金は、主に電力量料金と基本料金で構成されており、会社ごとに大きく設定額が異なります。
なかには電力市場価格に連動して料金単価が決まる「市場連動型」や、単価が一定の「固定型」もあり、月々の料金の変動幅にも差があります。
節約効果に直結するポイントとなるため、料金の仕組みを比較を第一に行いましょう。
割引・特典の内容
電力会社によっては、料金面以外に割引や特典を用意しています。
例えば、支払い額に応じてポイントが貯まるサービスや友達を紹介すると割引が受けられるキャンペーンなどが挙げられます。これらの特典をうまく活用できれば、実質的な負担を軽減できるかもしれません。
ただし、特典内容や適用条件は電力会社やキャンペーンごとに異なります。どの程度メリットがあるのかを事前に確認し、総合的なお得さを比較しましょう。
電源構成・サービス内容
電源構成やサービス内容も比較しておきたいポイントです。近年、再生可能エネルギーを積極的に活用した電気を提供する会社や、開発に取り組む会社が増えています。環境へ配慮した電力を選択することも可能です。
また、問い合わせ対応やサポート体制、マイページの管理画面なども重要な比較ポイントです。万が一のトラブル時や解約手続きの際にもスムーズに対応してもらえると、気持ちよく電気が使えます。さらに契約内容や電力使用量、電気代がすぐに確認できると、日々の節電にも役立ちます。
自身の価値観や重要視したいポイントにあわせ、自分にメリットがあると感じる電力会社を選びましょう。
電力会社を見直すメリット
電気料金を見直す方法はさまざまですが、効果が大きいのは電力会社の変更です。電力自由化によって、現在たくさんの電力会社や料金プランが選べるようになりました。
多くの選択肢のなかから利用者に選んでもらうために各社お得なプランや個性的なプランを打ち出しています。そのため、契約先を変更するだけで電気料金が安くなる可能性があります。
また、料金面だけでなく、ポイント還元やセット割、環境配慮の発電など、付加価値のあるサービスも選ぶことも可能です。ここでは、電力会社の見直しで得られるメリットを3つご紹介します。
電気料金が安くなる可能性がある
電力会社を見直す最大のメリットは、電気料金が大幅に引き下がる可能性がある点です。電力会社ごとに電力量料金の単価や割引内容、ポイント還元制度などが異なるため、同じ電気使用量でも請求金額に差が出る場合があります。
なかでも新電力は独自の料金体系を構築し、従来の電力会社よりもお得なプランを提供しているケースがあります。ただし、すべての家庭で必ず安くなるとは限りません。家庭での電気使用量や電気の使い方に合う電力会社を選びましょう。
ポイント還元やセット割でお得になる場合がある
ポイント還元やセット割などの特典がある電力会社も少なくありません。たとえば、クレジットカードや共通ポイントと連携させると、効率よくポイントを貯められます。貯まったポイントは他のサービスや買い物で使えるため、実質的な節約にもつなげられるでしょう。
また、ガスやインターネットとのセット割を提供している電力会社も多数あります。複数サービスをまとめると両方の料金が引き下がる場合もあるため、ほかの固定費も併せて見直すと大きな節約につながる可能性があります。
グリーンな電気を選べる
電力会社を見直すことで、環境に配慮した電気を選べる点に魅力を感じる方もいます。
近年、風力や太陽光、バイオマスなどの再生可能エネルギー由来の電気を供給するプランを扱う電力会社が増えてきました。このようなプランを選択すれば、日々の生活のなかで環境負荷の低減に貢献できます。
料金におけるメリットではなく、環境に配慮する姿勢や企業の取り組みへの応援を重視したい方にとっては電力会社の見直し自体がメリットとなるでしょう。
電気料金の見直しにおすすめのタイミング
電力会社の切り替えは、原則いつでも可能です。しかし、日々当たり前に使っている電気を見直すには、きっかけがないとあと回しにしてしまいがちです。
そこで、ここでは電気料金の見直しにおすすめのタイミングをご紹介します。電気料金の見直しにおすすめなタイミングは、下記の通りです。
- 家族構成やライフスタイルが変わったとき
- オール電化に変えたとき
- 引っ越しや新生活を始めるとき
- 契約の更新月や最低利用期間が終了したとき
- キャンペーンを実施しているとき
まず、電気の使い方が変わるタイミングでは電気料金プランを見直すと、よりライフスタイルに最適なプランが見つかる可能性があります。家族が増えたときや夜勤シフトが増えたときなどは見直すチャンスです。
また、引っ越しによって一度解約手続きをしなければならないときや、今の契約プランの更新月も解約・申し込みのハードルが下がるため見直しのタイミングです。積極的に他社のプランと比較しましょう。
さらに、新生活が始まる春や、エアコンをよく使い始める初夏・秋口には電気料金を見直す方が増えるため、各社キャンペーンやポイント還元を行う傾向にあります。うまく使って、お得に料金プランを切り替えましょう。
実際に電気料金を見直す方法
実際に電気料金を見直す場合、どのように検討を進めていけばよいか分からない方もいるでしょう。ここでは、電気料金を見直す方法を3つのステップでご紹介します。
電気料金を見直して、ぜひ固定費削減に役立ててください。
STEP1.自分や家族のライフスタイルを把握する
自身に最適な電気料金プランを見つけるためには、家庭内におけるライフスタイルを把握することが重要です。
一般的な家庭では従量電灯の料金体系のプランを選び、できるだけ電気を使わないようにすれば節約につながります。なぜなら、多く電気を使うと電気利用の単価が段階的に上がっていくためです。
一方、家にペットがいたり在宅時間が多かったりすると、電気使用量は自然と多くなります。その場合、一定の使用量までは定額で使えるプランやオール電化向けプランが向いているかもしれません。夜間に電気を使うことが多いのであれば、時間帯別の料金体系が向いています。
また、家族の生活リズムがバラバラで同時間にまとまった電気量を使わないのであれば、契約アンペア数を下げるだけでも電気代の節約が可能です。
まずは家庭内でどのような電気の使い方をしているかを把握して、自身に合う電気料金プランを見つけましょう。
STEP2.検針票や明細書を用意する
つづいて、検針票や明細書を準備しましょう。これらの書類からは、現在の電気使用量や利用単価が読み取れます。
他社プランと比較をする際、どのように電気代が変化するのかが分かりやすいため手元に準備しておきましょう。
STEP3.電気代シミュレーションを活用する
最後に、電気代シミュレーションを活用して、プランを切り替えたときの電気代の概算を出します。使用電気量やお住まいのエリアを入力するだけで、簡単に電気代のシミュレーションができます。
ただし、多くの電気代シミュレーションでは、基本料金に従量料金を加算した金額しか出てきません。燃料の価格変動によって加算される燃料費調整費や国が定めた再エネ賦課金が請求時に別途加算されるため、実際の請求額とは異なる点に注意しましょう。
電力会社を比較する際に気をつけたい注意点
電気料金の見直しは固定費の引き下げにつながるため、家計の助けになる可能性があります。しかし、切り替え先の選び方を誤ると、負担が増えるケースも否定できません。
特に、料金の安さだけで判断すると、契約条件やリスクを見落としてしまう場合があります。電力会社や契約プランを切り替える際は、契約内容や利用環境などを含めて総合的な判断をしなければなりません。
ここでは、電力会社を比較する際に気をつけたい注意点を3つご紹介します。
極端に安いプランのからくりを知っておく
極端に安いプランにはからくりがあると理解しておきましょう。
例えば、安いと謳われている市場連動型プランは出力取引価格に連動して30分などの短い間隔で電気料金単価が変動します。市場価格が安いときに電気を多く使えば請求額もグッと下がります。
しかし、電力価格が高騰したり、需要が高まる時間帯・時期に電気を使ったりすると、想定以上の請求額になる可能性があります。一時的な安さをみてプランを選ぶと、年間を通して電気料金が高くなるリスクがあると理解しておきましょう。
このように、安さを売りにしているプランには裏があるかもしれません。料金の仕組みや変動条件を確認し、許容できる内容かどうかを見極めて選択しましょう。
契約の条件を確認する
電力会社や料金プランを変更するときは、契約期間や解約金の有無を事前に確認しておきましょう。なかには、一定期間の継続利用を前提としたプランや、途中解約で違約金が発生するプランもあります。
このような条件を知らないまま申し込みをすると、解約時に想定外の費用が発生する可能性があります。引っ越しの予定がなくても、定期的に電気料金の見直しは節約に有効です。違約金なしに解約できる条件を理解しておくと、今後の定期的な見直しに役立ちまs。
集合住宅だとプラン変更できない場合がある
集合住宅に住んでいる場合、電力会社や料金プランの変更ができないケースがあるため注意しましょう。
特に、「高圧一括受電」と呼ばれる方式を採用しているマンションでは、建物全体で一つの電力会社と契約しています。そのため、部屋ごとに電力会社を変更することができません。
このように、電気料金の見直しを進めていたとしても変更できない場合があります。自分の住んでいる住宅がどのような契約をしているのかを確認することから始めましょう。
まとめ
電気料金の見直しは、毎月の固定費を抑える有効な手段の一つです。契約中の料金プランや電力会社などを見直すことで、無理なく電気代を節約できる可能性があります。
ただし、契約プランを切り替える場合、料金の安さだけでなく契約条件も確認することが重要です。現在の電気使用量やプラン内容、解約条件を把握して、家庭における電気の使い方に合うプランを見つけましょう。


