「太陽光パネルを設置したいけど、大阪ではどんな補助金が使えるの?」「自分が住んでいる地域では、どんな制度があるのだろう」
大阪府で太陽光発電の導入を検討している方の中には、こうした疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
太陽光発電や蓄電池は、導入費用が100万円以上になる、高額な買い物です。そのためなるべく費用負担を抑えて、導入したいものですよね。
大阪府や自治体が実施している太陽光発電システム・蓄電池に関する補助金制度を活用すれば、費用負担を軽減して、システムの導入を実現できます。
この記事では、大阪府が実施している補助金・支援制度から、各自治体の補助金まで幅広く紹介します。シミュレーションや活用時のポイントも解説しているので、ぜひ設置前の参考にしてください。
大阪府が行う太陽光パネルに関する補助金制度

大阪府では、家庭向け・事業者向けそれぞれに太陽光発電に関する支援制度が設けられています。
【家庭向け制度】
【事業者向け制度】
それぞれの内容を見ていきましょう。
(一般家庭向け)太陽光発電及び蓄電池システムの共同購入支援事業
この制度は、府内の太陽光システム・蓄電池の購入希望者を集めて共同購入を行い、価格の低減を目指す仕組みです。
補助金として直接お金が支給されるわけではありませんが、まとめて購入することで通常より安く設置できる可能性があります。
対象者
府内で住宅用設備を導入したい購入希望者が対象です。事業者は申請対象外となります。
条件
- 専用サイトから無料登録を行う
- 太陽光パネルは10kW未満が対象
基本的には画面の指示に従って無料登録を行えばOKです。府と協定を締結した支援事業者が、設置サポートを行います。
補助金額
補助金ではなく、共同購入による価格低減という形で支援が行われます。
過去の実績を見ると、令和7年度は20〜26%、令和6年度は22〜32%の割引率が達成されています。令和8年度の実績は未定ですが、2割前後の割引は期待できるでしょう。
(一般家庭向け)おおさか低利ソーラークレジット事業
この制度は、太陽光発電設備などの初期費用を抑えるための低利ローンを利用できる仕組みです。
補助金ではなく融資支援であるため、設置費用を一括で用意するのが難しい方に向いています。
対象者
- 大阪府内で、自宅に住宅用太陽光発電設備などを設置する方
- これから大阪府内に居住する予定の方
大阪府内に住まいを構える方であれば、対象となります。
条件
- 太陽光発電設備は、公称最大出力10kW未満
- 蓄電池設備は、蓄電池容量17kWh未満
- 「太陽光パネル設置普及啓発事業」の登録販売店での購入必須
- 株式会社オリエントコーポレーションの加盟店での手続きが必須
条件の中でも注意したいのが、購入先です。本事業の登録者であり、なおかつオリエントコーポレーションの加盟店であることが条件のため、依頼先は限られてしまうかもしれません。
補助金額
補助金ではなく低利ローンによる融資支援です。利用できる金額は20万円〜1,000万円で、支払期間は最長15年、手数料率は固定年率4.4%となっています。
(事業者向け)中小事業者の脱炭素化に係る自主的取組支援補助金

大阪府内の中小事業者が活用できる補助金制度です。補助対象設備は太陽光パネルで、蓄電池は対象外となっています。
対象者
大阪府内の工場・事業場で、設備更新などを行う中小事業者が対象です。個人事業主も対象に含まれます。
条件
- 大阪府の「脱炭素経営宣言登録制度」に基づき、脱炭素経営宣言を行っていること
- 府内の工場・事業場に係る対策計画書を届け出て、その計画書に基づいて設備更新を行うこと
補助金額
補助金額は、補助対象経費の3分の1以内(上限200万円)です。本工事費・付帯工事費・撤去処分費・消費税相当額などは補助対象外となります。
(事業者向け)事業者向け太陽光発電の共同調達支援事業
自家消費型太陽光発電の導入を希望する事業者と、太陽光発電設備の設置事業者をマッチングする制度です。
補助金ではなく、共同調達によって導入費用や発電コスト・投資回収などを比較・検討しやすくする支援事業です。導入方法は自己所有・リース・PPAの3つのプランから選べます。
対象者
大阪府内で自家消費型太陽光発電の導入を検討している民間事業者が対象です。
条件
参加登録が必要です。支援事業者によるマッチングを受け、設置事業者から概算見積提案を受ける流れになります。
随時募集されています。
補助金額
補助金はありません。ただし見積提案により導入費用・発電コスト・投資回収などを確認できます。
大阪府の各自治体が行う太陽光パネルに関する補助金制度

大阪府では、府が主体で行う制度のほかに、各自治体で用意されている制度もあります。内容は自治体ごとに異なるため、住まいのエリアがどのような制度を設けているのか、確認してみましょう。
| 自治体名 | 制度名 | 太陽光発電の補助金額 | 蓄電池への補助金額 | 特徴 | 公式URL |
| 茨木市 | 住宅用太陽光発電システム等設置事業補助制度 | 1万2,500円/kW(上限4kW・5万円) | 上限4万円 | 個人向け10kW未満の太陽光発電システムが対象 | 茨木市公式 |
| 河内長野市 | 再生可能エネルギー導入促進補助金【個人向け】 | 詳細メニューにより異なる | 太陽光と組み合わせる蓄電池が対象 | 個人向けFIT/FIP制度の認定を取得しないこと自家消費率30%以上 | 河内長野市公式 |
| 河内長野市 | 再生可能エネルギー導入促進補助金【民間事業者等向け】 | 5万円/kW(上限1,000万円) | 対象経費の1/3(6万3,000円/kWhを上限) | 事業者向け | 河内長野市公式 |
| 河南町 | 住宅用太陽光発電システム設置費補助金 | 3万円/kW(上限10.5万円) | なし | 個人向け募集件数は10件程度 | 河南町公式 |
| 貝塚市 | 住宅用省エネルギー設備設置費補助事業 | 太陽光発電設備+蓄電設備で4万円 | 既存住宅のみ対象太陽光発電システムと蓄電池の同時設置が必須 | 貝塚市公式 | |
| 岸和田市 | 令和8年度 地球温暖化対策設備導入補助事業 | 太陽光発電設備+蓄電設備で一律5万円 | 個人または町会等向け太陽光発電システムと蓄電池の同時設置が必須 | 岸和田市公式 | |
| 高石市 | ゼロカーボン推進補助金【個人向け】 | 7万円/kW | 蓄電池価格の1/3(上限14.1万円/kWhの1/3を) | 個人向けFIT/FIP認定を取得しないこと自家消費率30%以上 | 高石市公式 |
| 高石市 | ゼロカーボン推進補助金【事業者向け】 | 5万円/kW | 記載なし | 法人または個人事業主向け自家消費率50%以上 | 高石市公式 |
| 高槻市 | 民間事業者省エネルギー設備等導入事業費補助金 | 補助対象経費の1/3以内(上限100万円) | 明記なし | 中小事業者向け | 高槻市公式 |
| 高槻市 | 令和8年度エコハウス補助金 | 太陽光+蓄電池の同時設置で設置費用の1/3(上限10万円) | 個人向け太陽光発電システムと蓄電池の同時設置が必須 | 高槻市公式 | |
| 堺市 | 事業所向け省エネ設備等導入支援事業補助金【再エネ設備】 | 導入容量×1万5,000円(上限90万円・10kW未満は上限10万円) | 記載なし | 事業所向け申請前に専門家による発電シミュレーションが必要 | 堺市公式 |
| 松原市 | 脱炭素化設備導入補助金 | 対象経費の1/2(上限50万円または150万円) | 太陽光とセットであれば対象になり得る可能性あり | 事業者向け設計費・工事費・設備費が対象CO2削減率・削減量により上限が変化 | 松原市公式 |
| 寝屋川市 | 令和8年度 寝屋川市太陽光発電システム設置費補助金 | 3万円/kW(上限12万円) | 記載なし | 個人向け電力受給契約の締結が必須 | 寝屋川市公式 |
| 摂津市 | 住宅用太陽光発電システム等設置補助金 | 2万円/kW(上限10万円) | 1万円/kWh(上限5万円) | 個人向け市内自宅への設置のみが対象 | 摂津市公式 |
| 泉大津市 | 住宅用ゼロカーボンシティ推進補助金 | 1.5万円/kW(上限7.5万円) | 一律5万円 | 個人向け(店舗付き住宅の住宅部分であってもOK) | 泉大津市公式 |
| 大阪市 | なし | なし | なし | 市内では実施なし | 大阪市公式 |
| 池田市 | 家庭用蓄電システム設置費補助制度 | 太陽光は別制度 | 5万円/台(太陽光と同時設置・同時申請で7万円) | 個人・事業者向け住宅用と非住宅用で上限額が異なる | 池田市公式 |
| 池田市 | 太陽光発電システム設置費補助制度 | 2万円/kW(住宅用は上限10万円、非住宅用は上限20万円) | 蓄電池は別制度 | 池田市公式 | |
| 東大阪市 | 再生可能エネルギー等普及促進事業補助金【家庭用】 | 上限8万円 | 上限5万円 | 個人向け申請者の自宅であることが条件(店舗と併用でもOK)令和8年度は公式ページ上で「準備中」 | 東大阪市公式 |
| 東大阪市 | 事業者用太陽光発電設備導入促進事業補助金 | 発電出力×2万円、または補助対象経費の1/2、どちらか低い方(上限200万円) | 記載なし | 事業者向け令和8年度は公式ページ上で「準備中」 | 東大阪市公式 |
| 豊中市 | スマートハウス支援補助金【太陽光発電設備】 | 2万円/kW(上限6万円) | 別制度 | 個人向け10kW未満で、自家消費する太陽光発電設備が対象(全量売電は対象外) | 豊中市公式 |
| 豊中市 | スマートハウス支援補助金【蓄電システム】 | 別制度 | 1万円/kWh(上限6万円) | 個人向け環境共創イニシアチブ登録機器などが対象 | 豊中市公式 |
| 枚方市 | 令和8年度ひらかたゼロカーボン推進補助金 | 10.5万円/kW(上限63万円) | 補助対象経費の1/3(上限47万円) | 個人・事業者向け蓄電池のみは対象外(太陽光パネル単独はOK) | 枚方市公式 |
| 和泉市 | 再エネ・省エネ機器設置促進事業補助金【個人】 | 7万円/kW(上限70万円) | 4万円/kWh(上限40万円) | 個人向けFIT/FIP制度を申請する場合は対象外蓄電池のみは対象外(太陽光パネル単独はOK) | 和泉市公式 |
| 和泉市 | 再エネ・省エネ機器設置促進事業補助金【事業所】 | 5万円/kw(上限3,000万円) | 5万円/kWh(上限1,000万円) | 事業所向け蓄電池のみは対象外(太陽光パネル単独はOK) | 和泉市公式 |
大阪府で太陽光関連補助金を活用した場合のシミュレーション

大阪府で実際に補助金を活用して太陽光発電システムと蓄電池を設置した場合、どのくらいの費用負担となるのでしょうか。
資源エネルギー庁によると、2025年度の太陽光発電設備の設置費用の平均は29万円/kWです(新築・既築の平均)。蓄電池は、22万円/kWhが平均額となります。
一般的な住宅に多い4kWのシステムと蓄電池6kWhを同時設置する場合、設置費用の目安は太陽光が約116万円(29万円×4kW)、蓄電池が約132万円(22万円×6kWh)、合計約248万円となります。
ここに大阪府の共同購入支援(割引率20%で算出)と枚方市の補助金を組み合わせた場合の試算が以下の通りです。
| 項目 | 割引率・補助額 | 20%割引時の金額 |
| (府)共同購入による割引 | 20〜26% | -49.6万円 |
| 枚方市補助金:太陽光(10.5万円/kW・上限63万円) | 10.5万円×4kW | -42万円 |
| 枚方市補助金:蓄電池(補助対象経費の1/3・上限47万円) | 132万円×1/3 | -44万円 |
| 割引・補助合計 | -135.6万円 | |
| 実質負担額(248万円から差し引き) | 約112.4万円 |
共同購入割引と枚方市の補助金をあわせて活用することで、100万円以上の負担軽減を実現できる計算です。
なお、上記はあくまでも試算です。実際の費用や補助金額は機種・業者・申請状況によって異なります。最新の補助金額や条件は必ず各自治体・施工業者に確認してください。
また、国の補助金制度を活用することで、さらに費用負担を抑えられる可能性があります。
国も含めた全国の補助金制度については、以下の記事で詳しく解説しています。
補助金制度は複雑で、自分たちだけで対応しようとすると、取りこぼしが生じる可能性があります。そのため実際の計算や、どの制度を使うのが一番お得なのかは、業者に相談をしたほうが安心です。
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大阪府で太陽光発電システム・蓄電池の補助金制度を活用する場合のポイント・注意点

大阪府で太陽光発電システムや蓄電池を設置する場合の注意点を、見ていきましょう。
補助金・共同購入・低利ローンは、それぞれ支援内容が異なる
大阪府の支援制度には、補助金(直接支給)・共同購入(費用低減)・低利ローン(融資支援)の3種類があります。
どれも「太陽光発電の導入を後押しする」目的は共通ですが、受け取り方や手続きが異なります。
それぞれの特徴を理解したうえで、自分の状況に合った制度を選ぶことが大切です。
太陽光発電だけでなく、蓄電池との同時設置が条件になる制度もある
自治体によっては、太陽光パネルと蓄電池を同時に設置することが補助金の申請条件になっているケースがあります。
蓄電池も導入するとなれば、初期費用が高額になってしまいますが、補助金額が加算されるため、トータルコストとしてはお得になる場合もあります。
一方で、太陽光パネル単独での設置でも申請できる自治体も多くあります。設置内容が決まっていない段階で、先に自治体の補助金条件を確認しておくと、設備の選び方や導入タイミングの参考になるでしょう。
年度・受付状況・予算残額は必ず最新情報を確認する
補助金制度は年度ごとに内容が変わることがあり、予算に上限があるため受付が早期終了するケースも珍しくありません。
「まだ大丈夫だろう」と後回しにしていると、申請できなくなってしまう可能性もあります。
導入を検討し始めたら、なるべく早めに自治体の公式サイトや施工業者に確認することをおすすめします。
まとめ
大阪府では、府が実施する共同購入支援や低利ローンに加え、各市区町村の補助金制度が充実しています。うまく組み合わせることで、設置費用を大幅に抑えられる可能性があります。
「どの制度が自分に合っているか分からない」と感じたら、まずは複数の施工業者に相談して見積もりを取り、補助金の適用可否を確認してみましょう。
専門家の意見を参考にしながら、後悔のない選択をしてくださいね。
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