埼玉県で太陽光パネルの設置を検討している方は、補助金制度を活用することで、お得に機器を設置できます。
埼玉県は「年間快晴日数日本一」を誇る県であり、太陽光発電に非常に向いた地域です。その上全国でも屈指の「補助金が手厚い県」でもあります。
この記事では、埼玉県と各自治体が提供している太陽光発電に関する補助金制度をわかりやすくまとめ、実際の費用シミュレーションや申請のポイントまで解説します。
補助金を使って賢く太陽光発電を設置するために、ぜひ参考にしてください。
埼玉県が行う太陽光発電・蓄電池に関する補助金制度

埼玉県が主導となり実施している太陽光パネル設置に関する補助金制度は、「家庭における省エネ・再エネ活用設備導入補助金」のみです。
家庭における省エネ・再エネ活用設備導入補助金
対象者
この制度を申請する方は、以下が対象者です。
- 県内の自ら居住する既存住宅
- 新たに設備を導入する場合
- 埼玉県省エネ・再エネ活用設備あんしん事業者の認定を受けた事業者との契約をしている人
条件
さらに、補助金の申請には、以下の条件をクリアーする必要があります。
- 蓄電池を同時に設置すること
- FIT認定を受けないこと
- 発電量の30%以上を自家消費すること
FIT認定とは、電力会社に余剰電力を決まった価格で買い取ってもらう制度のことをいいます。この認定を受けていないこと、つまり電気をできる限り自宅で使うことを優先する場合が対象になります。
ただし2026年度の新FIT制度では最初の4年間は1kWhあたり24円という高めの売電価格も選べます(5年目〜8.3円/kWh)。どちらが得かはご自身の生活スタイルに合わせて判断しましょう。
補助金額
- 太陽光:7万円/kW(上限35万円)
- 蓄電池:10万円/件
- 太陽熱利用システム:補助対象経費の2/3(上限20万円)
埼玉県の制度で受け取れる補助金額は、東京都と比べるとやや低めです。
また、交付決定前に工事に着手すると、補助金が受け取れなくなります。申請→交付決定の通知を受けてから工事開始、という順番を必ず守りましょう。
業者に依頼する前に申請することを、伝えておくことが大切です。
埼玉県の各自治体が行う太陽光発電・蓄電池に関する補助金制度

埼玉県内の多くの市区町村が、県の補助金とは別に独自の補助金を設けています。
条件が合えば県の補助金と併用できるケースも多く、うまく組み合わせることで受け取れる金額がぐっと大きくなります。
以下は、2026年度時点での主要自治体の一覧です。
| 自治体名 | 太陽光発電(上限・単価) | 蓄電池(上限・単価) | 特徴・条件 | 公式URL |
| さいたま市 | なし(事業者向けのみ) | なし(事業者向けのみ) | 住宅用は共同購入支援事業を実施 | さいたま市公式 |
| 川口市 | 最大16万円 | 最大16万円 | 市内業者の利用で補助額が2倍に加算 | 川口市公式 |
| 川越市 | 一律3万円 | 一律3万円 | 太陽光は既存3kW/新築4kW以上が対象 | 川越市公式 |
| 所沢市 | 最大61.6万円(非FIT) | 最大24万円(3万円/kWh) | 非FIT枠は高額だが他補助金と制限あり | 所沢市公式 |
| 春日部市 | 最大45万円(9万円/kW) | 最大24万円(4万円/kWh) | 重点区域での設置で補助額アップ | 春日部市公式 |
| 越谷市 | 最大8〜10万円 | 一律5万円 | 年2回の募集(抽選制の場合あり) | 越谷市公式 |
| 草加市 | 一律5〜7万円 | 一律2〜5万円 | 設置工事前の事前申請が必須 | 草加市公式 |
| 秩父市 | 最大50万円(10万円/kW) | 最大40万円(価格の1/3) | 県補助金と併用不可。窓口申請のみ | 秩父市公式 |
| 蕨市 | 一律15万円 | 一律10万円 | 定額支給で県内でも高水準 | 蕨市公式 |
| 新座市 | 9万円/kW(上限なし/枠内) | 9万円/kWh(上限45万円) | 非FIT、30%以上の自家消費が条件 | 新座市公式 |
| 上尾市 | 最大9万円(2万円/kW) | 最大5万円 | 工事完了後に事後申請する方式 | 上尾市公式 |
| 加須市 | 最大5〜15万円 | 最大5〜20万円 | 令和8年度は単価制へ移行 | 加須市公式 |
| 深谷市 | 一律6万円 | 一律10万円 | 2種類以上の組み合わせ申請も可能 | 深谷市公式 |
| 戸田市 | 一律5万円 | なし | 中古品、PPA・リースは対象外 | 戸田市公式 |
| 入間市 | 最大35〜36万円 | 最大50万円 | FIT認定を受けない設備が対象 | 入間市公式 |
| 熊谷市 | 最大10万円 | 最大5万円 | 電子マネー「クマPAY」で交付 | 熊谷市公式 |
| 鴻巣市 | 一律10万円(セットのみ) | 一律5万円 | 新築住宅への設置が主な対象 | 鴻巣市公式 |
| 朝霞市 | 最大10万円 | 最大10万円 | 既存住宅のみが対象 | 朝霞市公式 |
| 東松山市 | 一律7万円 | なし | 地域通貨「ぼたん圓」で交付 | 東松山市公式 |
| 久喜市 | 最大6〜49万円 | 最大6.5〜32.9万円 | 重点対策枠は単価が高く設定 | 久喜市公式 |
| 狭山市 | 一律4〜10万円 | 一律5万円 | 事業所への導入も補助対象 | 狭山市公式 |
| 飯能市 | 令和8年度は休止の可能性あり | 令和8年度は休止の可能性あり | 公式サイトでは住宅用省エネ設備推進補助制度は休止と記載 | 飯能市公式 |
| ふじみ野市 | 最大7万円 | 最大7万円 | 工事着手の3週間以上前に申請 | ふじみ野市公式 |
| 白岡市 | 最大35万円 | 最大36.1万円 | 原則既存住宅。納屋設置なら新築可 | 白岡市公式 |
| 羽生市 | 最大5万円 | 一律5万円 | 増設は不可、新品のみ対象 | 羽生市公式 |
| 幸手市 | 最大8万円 | なし | 初めて設置する方が対象 | 幸手市公式 |
| 蓮田市 | 最大5万円 | なし | 1kW以上の新規設置が条件 | 蓮田市公式 |
| 吉川市 | 一律3〜4万円 | 一律5万円 | セット導入で一律10万円へ増額 | 吉川市公式 |
| 寄居町 | 一律7万円 | 一律7万円 | まちなか居住促進枠で+10万円 | 寄居町公式 |
| 美里町 | 一律10万円 | 一律10万円 | 契約から6ヶ月以内に申請 | 美里町公式 |
| 神川町 | 一律10万円 | 一律10万円 | 太陽光は蓄電池等との同時設置必須 | 神川町公式 |
| 越生町 | 一律6万円 | 一律6万円 | 車庫や物置への設置も対象 | 越生町公式 |
| 小川町 | 一律8万円 | 一律3万円 | 実績報告時に住民登録が必要 | 小川町公式 |
| 滑川町 | 一律5万円 | なし | 1kW以上10kW未満が対象 | 滑川町公式 |
| 東秩父村 | 一律10万円 | なし | 1住宅につき1回限り | 東秩父村公式 |
埼玉県で太陽光発電・蓄電池に関する補助金を利用した場合の費用シミュレーション

資源エネルギー庁によると、2025年度の太陽光発電設備の設置費用の全国平均は約29万円/kW(新築・既築の平均)です。蓄電池の設置費用は、22万円/kWhがひとつの目安です。
この金額設定で、一般家庭に4kWの太陽光発電装置と6kWhの蓄電池を川越市で設置した場合、補助金を活用するといくらくらいで設置できるのか、見ていきましょう。
実質の負担額は、(太陽光パネル 29万円/kW ✕ 4kW)+(蓄電池 22万円/kWh ✕ 6kWh)=248万円が目安となります。
| 補助金の種類 | 補助金額 |
| 埼玉県(太陽光:7万円×4kW) | 28万円 |
| 埼玉県(蓄電池:10万円/件) | 10万円 |
| 川越市(太陽光:一律3万円) | 3万円 |
| 川越市(蓄電池:一律3万円) | 3万円 |
| 合計 | 44万円 |
248万円に埼玉県と川越市からの補助金制度を活用すれば、-44万円。実質負担額は204万円で太陽光パネルと蓄電池を設置できる計算です。
ここに国の制度を取り入れることで、さらに安くなる可能性があります。また、売電を行うことで、実質的な光熱費の削減にもなります。
国も含めた全国の補助金制度については、以下の記事で詳しく解説しています。
補助金制度は複雑で、自分たちだけで対応しようとすると、取りこぼしが生じる可能性があります。そのため実際の計算や、どの制度を使うのが一番お得なのかは、業者に相談をしたほうが安心です。
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利用料は無料なので、ぜひ、お気軽にご活用ください。

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そして気になるのは、太陽光パネルを設置したとして、どれほど電気代削減ができるのか、という点ですよね。
埼玉県は「年間快晴日数日本一」のため、年間の発電量はおよそ4,000〜4,900kWh程度が見込めます。
売電価格は、初の4年間は1kWhあたり24円、その後の6年間は8.3円/kWhです。
埼玉県で太陽光発電・蓄電池を設置する際に押さえておきたいポイント!

埼玉県で補助金制度を活用して太陽光発電パネルを設置する場合、次のポイントに注意しましょう。
申請条件を必ず確認しておく
補助金には、申請時期・対象者・手続きの順番など、細かいルールが設けられています。
面倒でも申請前に公式サイトの情報を隅々までチェックしておきましょう。わからない点は直接県・自治体に問い合わせることも大切です。
また、業者に補助金の手続きもサポートしてもらうのも良い方法です。ただし業者によっては補助金について詳しくない可能性もあるため、不安なようであれば、事前に補助金に関する対応力を確認しておくと安心です。
自宅の方角などを考慮する
太陽光発電の効率は、パネルを設置する屋根の向きや角度によって大きく変わります。
もっとも発電効率が良いのは、南向きの屋根です。東や西向きでも、屋根の傾斜が緩やかであれば南向きの9割程度の発電量が期待できます。
一方で、近隣の建物や樹木の影がかかる場合は発電量が下がるかもしれません。事前に業者に相談し、設置条件として良いか悪いか、判断してもらうとよいでしょう。
光熱費の節約目的なら蓄電池設置も検討する
埼玉県の太陽光パネル設置に関する補助金制度は、蓄電池の設置も条件となっています。しかし自治体の制度であれば、別々でも問題ないケースもあります。
とは言っても、太陽光パネル設置の大きな目的は、電気代の削減ですよね。太陽光発電だけでは、日中に発電した電気を夜間に使うことができないため、節約効率はそれほど期待できない可能性もあります。
蓄電池を導入すれば余った電気を売ることもできるため、電気代の節約において高い効果を発揮するでしょう。
回収率を考える
太陽光発電も蓄電池も、導入には初期費用がかかります。電気代の節約になるとはいっても大きな買い物のため、「何年で元が取れるか」を事前にシミュレーションしておきましょう。
なお、一般的な回収期間の目安は12〜15年とされています。補助金制度をうまく活用すれば、回収期間が10年前後に縮まるケースも少なくありません。
さらに、売電収入も合わせれば、さらに回収期間が短縮できる可能性があります。
業者への相談の際には「自分の家の条件に合ったシミュレーション」を出してもらうようにしましょう。
まとめ
埼玉県は「年間快晴日数日本一」という太陽光発電に恵まれた環境と、県・市区町村レベルでの充実した補助金制度が揃っています。うまく組み合わせれば、初期費用を大幅に抑えながら設置できる可能性があります。
一方で、補助金制度の内容は「蓄電池との同時設置が必須」「工事前に申請が必要」「FIT認定を受けないことが条件」など、他県よりもルールが複雑なものも多く、条件を確認せずに進めると思わぬ落とし穴にはまることもあります。
お住まいの自治体の公式サイトで最新情報を確認し、複数の業者から見積もりと補助金サポートの内容を比べてみた上で、太陽光発電の導入を検討してみてください。
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