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電気料金の計算方法ガイド|試算の手順や電気代見直しポイントも紹介

エネルギーサービス

請求された電気料金を毎月支払っているものの、どのような計算方法で請求金額が算出されているか分からない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、電気料金の基礎的な計算方法や料金プランの種類について詳しく解説します。エアコンや冷蔵庫、テレビ等の家電製品の電気代の算出方法についても具体例を挙げながら説明しています。

電気料金の計算方法を理解して、自宅の電気代を無理なく削減していきましょう。

電気料金の基礎的な計算方法

電気料金の請求額は、原則下記の計算式で算出されます。

  • 基本料金+従量料金(1kWh×単価)+燃料費調整額+再生可能エネルギー発電促進賦課金

毎月の定額の基本料金に、使用電気量によって変動する従量料金が合算された額が電気料金のベースとなります。ここに、燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦が加算された額が請求額です。

計算式に出てくる「kWh(キロワットアワー)」とは、電力量の単位です。たとえば、3kWの発電を2時間続けると、3kW×2h=6kWhの発電電力量となります。

全国家庭電気製品公式取引協議会が目安と定めている電力料金単価は、1kWhあたり31円です。ただし、電力料金単価は 契約している料金プランによって異なります。

ここでは、電気料金の計算式に出てくる4つの項目について、詳しく確認していきましょう。

基本料金

基本料金は、毎月定額で支払う費用です。電気を使っても使わなくても発生するため、旅行や出張で長期間家を空けたとしても請求される点に注意が必要です。

契約している料金プランごとに金額の設定が異なります。家族の人数やライフスタイルに応じた料金プランを選ぶことで、基本料金の金額は最適化されます。

従量料金

従量料金とは、電気の使用量に応じて支払額が変動する料金です。電気を一切使わなければ発生しない項目です。

契約している料金プランによって、従量料金の単価は変動します。一般的に、3段階に単価が設定されていて、使用量が増えるごとに単価が高くなる「段階制料金プラン」が選ばれます。

ほかにも、時間帯によって単価が異なる「時間帯別料金プラン」や、電気使用量の多い家庭向けの「オール電化プラン」などを提供している電力会社もあります。

燃料費調整額

燃料費調整額とは、燃料の価格変動を電気料金に反映するための費用です。その月に定められた燃料費調整単価に電気使用量を乗じた額が、燃料費調整額です。

貿易統計における原油や液化天然ガスの価格などから算出され、調整額単価は毎月変動します。燃料費が高いときには調整単価が高くなり、低いときには調整単価も低くなります。

再生可能エネルギー発電促進賦課金

再生可能エネルギー発電促進賦課金は略して「再エネ賦課金」と呼ばれます。再エネ賦課金とは、国が太陽光や風力、地熱、バイオマスによる発電の普及のために電力利用者が使用量に応じて負担する費用です。

国の制度で定められており、再生可能エネルギーを支えるための国民負担と位置付けられています。再エネ賦課金単価の単価は年度ごとに国が全国一律で決定していしており、再エネ賦課金単価に電気使用量を乗じた額が再エネ賦課金です。

【実践編】電気料金を試算する手順

自分で電気料金を計算したいと思ったとき、明細書から情報を確認すれば簡単に概算できます。請求書の内訳を確認し、使用量や単価をもとに順番に計算していきましょう。

計算の流れを理解すれば、料金が高くなった原因や他社プランへの乗り換え時の検討に役立ちます。ここでは4つのステップで電気料金を試算する手順を解説します。

STEP1.明細書を用意して必要な数値をチェックする

まず、電気料金の明細書から、電気使用量(kwh)と基本料金、従量料金の単価、燃料費調整単価、再エネ賦課金単価をチェックしましょう。Web明細の場合、お客さま専用のマイページの利用明細や請求内訳から確認が可能です。

STEP2.使用量から電力量料金を計算する

次に、使用量に従量課金の単価を乗じて従量料金を算出しましょう。段階制プランの場合、使用量によって単価が異なるため区分ごとの計算が必要です。

明細書の金額と照らし合わせながら確認すると、請求内容の理解を深められます。

STEP3.燃料費調整額と再エネ賦課金を加算する

つづいて、燃料費調整単価と再エネ賦課金単価のそれぞれに対して使用量を乗じて金額を求めます。燃料調整額単価は毎月変動するため、最新の単価を確認しましょう。

燃料費調整額と再エネ賦課金を基本料金と従量料金に加算すれば、請求額の概算を算出できます。

STEP4.試算結果から見直しポイントを探す

試算の結果を明細の請求額と比較して、どの項目の額が多くを占めているかを確認しましょう。

電気使用量が多い場合、家電の選定や使い方の見直しが電気料金を抑えることにつながります。一方、単価の影響が大きい場合、契約プランやアンペア数の見直しによって電気料金の最適化ができるかもしれません。

電気料金削減に向けた具体的な見直しポイントを見つけましょう。

プラン別に見る電気料金の計算方法

電気使用量が同じであっても、契約している料金プランによって計算方法や単価が大きく変わってきます。

一般的には段階制料金プランが選ばれますが、時間帯によって単価が変わるプランやオール電化向けのプランも電力会社によって提供されています。家族の人数やライフスタイルの変化によって、料金プランを選択し直すべきです。

ここではプランの種類ごとの電気料金の計算方法を確認し、料金プランの見直しに役立てましょう。

段階制料金プラン

段階制料金プランとは、電気使用量に応じて1kWhあたりの単価が段階的に上がっていく料金体系です。一定の使用量までは単価が低く設定されており、上限を超えると次の区分の単価が適用されます。つまり、使用量が増えるほど電気料金も割高になる仕組みです。

電気料金を計算する際は、各区分ごとに使用量を分けたうえで単価を乗じ、合計する必要があります。区分の上限を超えて電気を使用している場合、日々の節電を意識するだけでグッと請求額が下がる可能性があります。

時間帯別料金プラン

時間帯別料金プランは、昼間・夜間などの時間帯ごとに単価が異なる料金体系です。夜間の単価が安く設定されているケースが多く、夜に自宅で活動する時間が長い方に向いているプランです。

電気料金を計算する際は、それぞれの時間帯の電気使用量に対する単価を乗じ、合算する必要があります。使用時間を工夫すると電気代を抑えられますが、生活リズムによっては他のプランの方が割安になる可能性があります。

オール電化プラン

オール電化プランは、ガスを使わず電気で調理や給湯を行う家庭向けに提供される料金体系です。夜間の単価が安く設定されているケースが多く、ご飯づくりや入浴を夜間に行うと電気料金の効率化が図れます。

電気料金を計算する際は、それぞれの時間帯の電気使用量に対する単価を乗じ、合算する必要があります。日中の電気使用量が多いと割高になるケースがあるため注意が必要です。

家電ごとに見る電気料金の計算例

家電製品の電気料金を把握しておけば、電気代の節約に役立ちます。家電製品の電気料金は、下記の計算式で試算できます。

  • 電気使用量(消費電力×使用時間)×電気料金単価

エアコン・冷蔵庫・テレビ・パソコンの電気料金の計算例を紹介するので、省エネの優先順位を決めるために活用してください。

なお、ここでは全国家庭電気製品公式取引協議会が目安と定めている電力料金単価である「31円/kWhを用いて試算していきます。

エアコンの電気代

一般的な6〜8畳用のエアコンの商品電力は0.5〜0.8kWが目安です。ここでは、平均値の0.6kWで1日8時間、30日間使用したと仮定して計算してみましょう。

  • 0.6kW×8h×30日×31日=約4,464円/月

もちろん、実際の室温や設定温度によって消費電力は変動します。設定温度を工夫したり、こまめに消したりして消費電力を抑える努力が節電につながります。

冷蔵庫の電気代

一般的な400L前後の家庭用冷蔵庫の年間消費電力量は250〜350kWh程度です。ここでは、年間300kWhの冷蔵庫を使用したと仮定して計算してみましょう。

  • 300kWh÷12ヶ月×31円=約775円/月

冷蔵庫は24時間稼働する家電製品です。そのため、月々の固定費として電気料金が発生します。10年以上前の冷蔵庫の消費電力は大きい傾向にあり、買い換えによって節電につながる場合があります。

テレビの電気代

50型程度の液晶テレビの消費電力の目安は、0.1~0.15kWです。ここでは、平均値の0.12kWで1日5時間、30日間使用したと仮定して計算してみましょう。

  • 0.12kW×5h×30日×31円=約558円/月

なお、有機ELの消費電力が高い傾向にあるため、電気料金も上がりやすいです。試聴時間によって、顕著に電気料金に現れます。

パソコンの電気代

一般的に、デスクトップパソコンの消費電力の目安は0.1〜0.3kW、ノートパソコンの消費電力の目安は0.03〜0.08kWが目安です。ここでは、デスクトップ・ノートの2種の電気代をそれぞれ計算しましょう。

消費電力0.2kWのデスクトップパソコンを1日6時間、30日間使用した場合、

  • 0.2kW×6h×30日×31円=約1,116円/月

消費電力0.05kWのノートパソコンを1日6時間、30日間使用した場合、

  • 0.05×6h×30日×31円=約279円/月

用途や機能、液晶の大きさによっても差が出やすいです。購入時に本体価格だけでなく、消費電力もチェックしておくと電気代の概算ができます。

電気料金を見直す際に知っておきたい3つのこと

電気料金を見直すとき、使用量だけでなく契約プランや家電の使い方も一緒に確認することが大切です。

電力会社や契約プランによって単価や仕組みは違うため、同じ使用量でも請求額が変わります。また、家電の使い方や利用時間帯によっても電気代が代わってきます。

基本的なポイントをおさえ、電気料金の見直しに役立ててください。

1.電気料金は電力会社や契約プランによって異なる

電気料金の単価や料金体系は、電力会社や契約プランによって異なります。段階制料金や時間帯別料金など、仕組みはさまざまです。同じ使用量であっても請求額に差が出る場合があります。

現在のライフスタイルに合っていない料金体系のプランを選んでいると、割高になっている可能性も否定できません。契約しているプラン内容を確認し、見直しの第一歩として他社との比較をしてみましょう。

2.省エネ・節電モードで電気料金は安くなる

近年、省エネ・節電モードが搭載されているエアコンや冷蔵庫などの家電が増えています。これらを活用すれば消費電力量が抑えられ、電気料金削減につながります。

また、こまめにコンセントを抜いて待機電力を削減したり、エアコン・冷蔵庫の設定温度を見直したりすることも効果的です。日々の小さな工夫の積み重ねが毎月の電気代に差を生みます。

3.電気料金が高くなる時間帯がある

時間帯別料金プランを選択していると、朝から昼間などの時間帯の単価が高く設定されている可能性があります。決められた時間帯に電気を使うと、電気料金が高くなりやすいため注意が必要です。

夜間が割安となるプランでは、洗濯・食洗機の使用時間や入浴の時間を工夫すれば節約につながります。契約プランの時間区分を確認し、時間を意識して家電を使うようにしましょう。

電気料金の計算でよくある質問

電気料金の計算をするときによくある質問をQ&A形式でまとめました。正しい知識を活用し、電気料金の計算や見直しに役立てましょう。

Q1.1kWhあたりの電気料金の目安は?

全国家庭電気製品公式取引協議会が定めている目安の電力料金単価は、1kWhあたり31円です。ただし、契約先の電力会社や料金プラン、使用区分によって単価は変動します。その幅を考慮すると、1kWhあたりの単価は20〜40円程度です。

また、電気料金には燃料費調整額や再エネ賦課金が加算されるため、実際に請求される電気料金の単価は毎月変動します。正確な単価は電力会社が発行する明細書やマイページを確認しましょう。

Q2.燃料費調整額や再エネ賦課金の調べ方は?

燃料費調整額や再エネ賦課金の詳細な価格は、電力会社が発行する明細書やマイページから確認できます。燃料費調整額は毎月見直しがされるため、毎月情報収集しなければなりません。

一方、再エネ賦課金は毎年3月下旬頃に経済産業省から1年間の価格が発表されます。原則全国一律で、明細書やマイページにも金額が表示されています。

Q3.適切な契約アンペア数の選び方は?

契約アンペア数とは、同時に使用できる電気量の上限を表す数値です。契約アンペア数が高ければ、基本料金も高くなるケースが多いです。

エアコンや電子レンジ、電気ケトルなどを同時に使う機会の多い家庭では、高のアンペア数が必要です。しかし、必要以上に高いと固定費が高くなる点に注意しなければなりません。

家電の数や過去のブレーカーが落ちた数などから、現在の契約が適切かどうか判断しましょう。

まとめ

こまめに電気料金を計算していると、電気料金の節約のヒントが見つかりやすくなります。毎月の電気代を把握できるようになるだけでなく、家電の使い方や買い換えの検討にもつながります。

電気料金が高いと感じたら、料金プランの見直しをするタイミングです。乗り換える場合にも、新しいプランでシミュレーションすることで現在のプランと比べられます。ほかの電力会社も選択肢に入れ、ライフスタイルに合った料金プランを選びましょう。

著者プロフィール
安持 まい

執筆から校正、編集を行うライター・ディレクター。IT関連企業での営業職を経て平成30年にライターとして独立しました。以来、相続・法律・会計・キャリア関係から恋愛・お金・暮らしのテーマまで幅広く2000以上の記事制作に携わってきました。読者のみなさんの悩みに寄り添った記事制作を心がけています。

プライベートでは、夫と二人暮らし。旅行と料理を楽しんでいます。PCと向き合う時間ばかりにならないよう、たまに近所のカレー屋さんでアルバイトしています。

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