【ASAHI EITOホールディングス株式会社のお知らせ】新しい挑戦「希ガス」における「ビジネスモデルの追加」に関するお知らせ
当社は、2024年8月27日発表の「新たなASAHI EITOグループへの転換」にて開示した通り、現在、以下の3項目を重点施策として経営改革を進めております。
(1)祖業であるアサヒ衛陶株式会社の黒字化
(2)グループとしてのアジア展開
(3)新しい挑戦への取り組み
上記(3)ついて、当社は2024年7月12日に新たな事業として「希ガス事業」に挑戦する事をお知らせしております。本日2025年5月7日付け適時開示を行いました「ECEM Singapore PTE.JTD(ECEMシンガポール)と資本業務委託契約(以降、本契約)」を契機として、これまで挑戦してきた当社の「希ガス」事業において新たなビジネスモデルの追加を行う事を決定しましたので、お知らせします。
記
1.従来の事業計画について
当社の「希ガス」事業はこれまで、「中国企業の製品を輸入し、日本で販売する」という商社のビジネスモデルを事業計画とし、供給元との契約・販路の開拓・物流ルートの構築を行うべく、業務推進して参りました。

このビジネスモデルに関しては、引き続き日本に進出を行いたいと考えている中国企業、日本での販路を開拓すべく継続しております。
一方、当社としては「希ガス」事業を更に拡大させ、将来の事業収益の大きな柱とすべく、新たなビジネスモデルを追加し、「希ガス」事業を軌道に乗せる方法を模索してきました。
本契約を締結したECEMシンガポールの雷代表は、産業用ガス世界最大手であるLinde PLCに勤務した後、中国にて独立し「欧中电子材料(重庆)有限公司 ECEM- Europe-China Electronic Materials(以下、ECEMと表示)」を設立しました。ECEMは中国にて、半導体製造向け産業用ガスの生産に成功し、世界大手の半導体ファウンドリーであるUMC(United Microelectronics Corporation)、SMIC(Semiconductor Manufacturing International Corporation)、半導体メモリー大手Micron Technology 等への供給に成功してきましたが、今後ますます激化が予想される国際的な貿易摩擦の高まりを懸念し、中国企業であるECEMにて産業用ガスを生産し続けることに専念するリスクを感じており、活動の本拠地をシンガポールに、工場をマレーシアに移管していく、というビジネスモデルの転換を検討しており、当社の思惑とタイミングが一致した為、本契約締結へと至った経緯がございます。当社にとって、本契約の締結により、これまでのビジネスモデルに加えて新たなビジネスモデルが追加されました。
2.新たなビジネスモデルについて

(注)GFS:Global Foundries(半導体ファウンドリー)
雷氏が代表であるECEMの半導体製造向け産業用ガスについて、品質テストを行っており、品質は合格したが「輸送コストが高い為、同品質の製品をマレーシアで製造して納品して欲しい」と回答された、という状況
①ECEMシンガポールと共同で半導体ビジネスにおいて、半導体産業向け産業用ガスのサプライヤーの一員として活動を行います。
②製品の販売先は、既に供給を行っているUMCをはじめとした半導体ファウンドリー世界大手をターゲットとして明確化します。
③半導体ビジネスにおける人件費はグローバル市場において高騰している為、当面は当社代表取締役星野のトップ営業と、子会社であるアサヒピュアケミ代表取締役 紀 斌昆がその任にあたります。
④当社社員について、「半導体製品技能士」等の資格取得に対して補助金を給付する制度を新設し、リスキリングを促進します。
⑤「希ガス」事業を推進してきた過程において、高い技術を持ちながら、グローバル企業へのアクセスに苦戦している多数の日本企業を知ることが出来ました。今後、半導体ファウンドリーと取引を行いたいと検討している日本企業と協業し、供給元の拡大に努めます。
上記の通り、「希ガス」事業のビジネスモデルを追加し、業務推進を行って参ります。
以上
(注)ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
内容が若干変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。